4年生のゼミでは上野千鶴子さんの「記号としての身体」を輪読しました。

 来週の演劇論と文学のハンドアウトを作成しました。来週の演劇論は「ヴェニスの商人」を授業する予定で、DVD観賞が主な作業となりそうです。木曜日の文学の方では「『こころ』の先生が自殺した訳は」と題して授業を行う予定です。スリリングな授業展開ができることを期待している私です。
 早725教室に移動して演劇論の授業に取り掛かりました。今日はDVDの『空騒ぎ』の観賞が主だったテーマです。簡単に『空騒ぎ』の荒筋を確認してから、DVDの観賞に取り掛かりました。クローディオ伯爵がレオナートの一人娘ヒーローに一目惚れする場面や悪口雑言をやり取りするベネディクトとベアトリスのやり取りも興味を持ってDVDを楽しみました。ケイト・ベッキンセール演じるヒーローが輝いていました。もしも、このDVDを本人が見直すことが有ったら「私が一番綺麗だった時だと」断言するのではないでしょうか。この劇はほとんどシチリア島の野外で演じられ豊かな自然が背景に描き込まれているのも魅力の一つでした。
 4年生のゼミでは上野千鶴子さんの「記号としての身体」を輪読しました。身体は他者であるという前提に立って、男性の在り方と女性の在り方を丁寧に跡付けています。男性の「視る」行為と女性の「視られる」行為とが比較されます。身体とは自己の所有する物体というだけでなく、自己と他者の間に成立する関係的な構造体なのです。最後にピカソ美術館を紹介するビデオを観て授業を終えました。