昼休みに卒業生のIさんが結婚の報告に来てくれました。

 私のゼミの卒業生にAさんがいます。彼女はジャポニズムをテーマに卒論を書いてくれました。クロード・モネの『ラ・ジャポネーズ』やフィンセント・ファン・ゴッホの『タンギー爺さん』などを詳細に分析し良い卒論に仕上げてくれました。そんな記憶も有ったので昼休みに北越谷駅の近くの書店まで『芸術新潮』(7月号)を見に行ったのです。残念ながらその書店には『芸術新潮』は置いてなく、このメジャーな雑誌も置いていないのかと少々腹立たしくなったことでした。教育学部外国語選択オリエンテーションが終わって新越谷の旭屋書店で『芸術新潮』を買い求めておきました。普段は毎日新聞の夕刊を買うのが習慣なのですが、帰路の車中では『芸術新潮』を読み耽って武蔵浦和まで帰ったことでした。
 昼休みに卒業生のIさんが結婚の報告に来てくれました。現在は茨城県のK銀行という職場で働いているのですが結婚後は岩手の盛岡で専業主婦になられるとのこと。Iさんが学生食堂にラーメンを食べに行った後で文学のハンドアウトと履修者名簿を13101大教室にセットしに行きました。今日の文学は松元寛先生の『漱石の実験』(朝文社)からの抜き書きを利用して作ったハンドアウトを利用しました。『こころ』が多くの読者から愛されている理由はこの作品が持っている強い倫理性と「私」と「先生」の語り口に感じられる親近感を挙げています。熊倉千之先生は『こころ』のテーマを「再び見出された純粋さ」と定義しています。漱石の作品群には純なこころを求めるモチベーションが数多く見出されます。最後に少々古いのですがDVDの『こころ』を観て授業を終えました。