館内に入るとクロード・モネの「ラ・ジャポネーズ」が大きく構えています。

 午後は早めの昼飯を済ませて、12時1分の快速新木場行きに乗りました。車中では怪人二十面相シリーズの一冊『黄金豹』(ポプラ社)を読んで楽しみました。渋谷に着いて、地下二階の東急田園都市線の改札に急ぎました。中央林間行きに乗って用賀で降りました。東急バスに乗って世田谷美術館に着きました。シニア料金の1200円を払ってチケットを買い求めました。館内に入るとクロード・モネの「ラ・ジャポネーズ」が大きく構えています。背景には団扇が散乱しています。和服には武者の刺繍があり、その見事さに驚かされます。アルフレッド・ステファンの「瞑想」は髪を降ろした女性が日本の着物にゆったりと身を包んでいます。右手を自分の顎に当てているのが愛らしいと思いました。葛飾北斎の波が西洋に大きな影響を与えたとのことです。ヤコビュス・ヘラルデュス・フェルデールの「波」などに北斎の影響が感じられるとのことです。日本の文化が西洋に与えた影響に遥かな思いに囚われたことでした。カミーユピサロの「雪に映える朝日、エラン=シュル=エプト」は木立ちに向かって佇む後ろ姿の女性が一人。木立ちと女性の姿が静かさを感じさせてくれました。クロード・モネの「積みわら(日没)」も有りました。埼玉県近代美術館で同じような作品を見てきたばかりなのでイメージが重なって不思議な感じがしました。エドヴァルド・ムンクの「夏の夜の夢(声)」は月夜に照らされた水面、浜辺、緑の草地が平坦な色彩の帯のようにして背景を彩り、それを縦方向に分断する樹木の垂直線と幾何学的な画面を構成している。ムンク「叫び」とは違う不思議な印象を与えてくれる作品でした。