昨日観た埼玉県立近代美術館のMOA展に付いて少々補足しておきましょう。

takuzemi2014-07-11

 昨日観た埼玉県立近代美術館のMOA展に付いて少々補足しておきましょう。先ず会場に入るとジョルジュ・ルオーの「横向きのピエロ」が有り、深い宗教性が感じられました。そしてパブロ・ピカソの「静物」は幾何学的な線が強調されていて、ピカソの画面を構成しようという意志が強く感じられました。クロード・モネの「ジヴェルニーの積みわら、夕日」は夕景の中で積みわらが輝いている風景で暖かさを感じ取れる一枚でした。別室に移動すると小村雪岱日本画が展示されていました。雪岱の「春眠」は和服を着た若い女がうずくまっている構図で、赤い襦袢と黒い帯が鮮やかなコントラストを醸し出していました。二階の「戦後住宅伝説−挑発する家・内省する家」も観てみました。丹下健三、増沢洵、清家清、黒川記章と言った著名な建築家が揃っていて、こんな家に住んでみたいと思えるような魅力的な空間を醸し出していました。満たされた気持ちで家に帰った私でした。
 最近はRainbow Cafeで生ビールの中ジョッキを頂く習慣が復活しました。OさんとKさんと言う二人の女性が接客をしていて、大変に愛想が良いのですね。Rainbow Cafeで過ごすのは、ほんの5分ほどの時間でしょうか。無念無想で過ごす過ごす5分間は私に取って貴重な時間です。明日の授業のことを考えたり、時期論文のことを考えたりとぼんやりとした夢想に耽ることができるのです。マルグリット・ユルスナールの言う「島を作る」時間が得られていると感じられる5分間なのです。