Fさんとの「ランボー読書会」の開始時間の1時間前に研究室に着きました。

 8時53分の東京行きに乗って移動を開始しました。車中では座席を確保できたので、山内宏泰著『上野に行って2時間で学びなおす西洋絵画史』(星海社新書)を読み直しました。ミレイの「あひるの子」やゴーガンの「海辺に立つブルターニュの少女たち」などの名画が掲載されていて再読に耐える作品になっています。
 Fさんとの「ランボー読書会」の開始時間の1時間前に研究室に着きました。さっそく下調べに取り掛かったのですが、なかなかテクストが難しくて作業が捗りません。Fさんは定時にやって来て読書会が始まりました。二人で市ブロックごとに音読して、私が訳文を作っていきます。Fさんはその訳文をノートに書き留めて行きます。「謎」と題された章をあと数行で読み上げるところです。「見者」と題された章もFさんがたっぷりと拡大コピーを取ってくれました。
 5限の3年生のゼミではマリーズ・ブリュモンの『『星の王子さま』を学ぶ人のために』(世界思想社)を輪読しました。今日は135ページの指標「シンボルとは何か」から読み始めました。テクストには「シンボルとは、切り離し、また結びつけるものである。そこには分離と結合の二つの観念が含まれている。」と記述されていて、シンボルの両義性を私たちに確認させてくれます。いささか抽象的な指標の記述を離れると「井戸」「バラ」「キツネ」などの具体的な分析が始まります。「キツネ」に付いては簡単な箇条書きが付いていて、「キツネ」の属性が並べ立てて有ります。「東西印刷術のあけぼの」のDVDを観てから、ゼミ生諸君に近況を書いてもらってゼミを終えました。