3限の演劇論では「『ロミオとジュリエットの映画史』」題してお話ししました。

 今日は午後からの授業なので、ゆっくりと10時42分の南船橋行きに乗って移動を開始しました。いつものように車中では太田紫織さんの『櫻子さんの足下には死体が埋まっている 雨と九月と君の嘘』(角川文庫)を読みました。大学に着いてさっそく入学課に昨日の指定校訪問の報告書を提出しておきました。英文科の助手のKさんに国立西洋美術館で開催されている「橋本コレクション 指輪」と国立新美術館の「オルセー美術館展」の報告書を出しておきました。多文化準備室の助手のMさんに来週の演劇論と文学と比較文化論のハンドアウトの印刷をお願いしておきました。春学期の仕事はこれが全てです。一仕事が終わったという実感がじわりと沸いてきました。
 3限の演劇論では松岡和子さんのテクストを利用して「『ロミオとジュリエットの映画史』」題してお話ししました。フランコ・ゼフェッリがシェイクスピアの解釈を革命的に変革したことなどをお話ししました。早めに講義を切り上げて二種類のDVDを観ました。セフィレッリの映画化した『ロミオとジュリエット』はジュリエット役はオリヴィア・ハッセー、ロミオ役がレオナルド・ホワイティングで二人とも若々しさを感じさせる印象でした。レオナルド・ディカプリオ主演の『ロミオとジュリエット』は近未来のアメリカの都市を舞台に置いていて、非現実的な印象を観客に与えました。4限の4年生のゼミでは『ちくま評論選』の「なぜ物は落ちるのか」を読みました。結論としては「世界に対して常に「なぜ」と問い掛けることこそ、「科学」の営みなのである。」と言う部分を重く受け止めました。最後に「挿絵とテクスト」と題されたDVDを観て近況を書いてもらって授業を終えました。