「ボンジュール! フランスの絵本たち」を観賞しました。

 今日の授業は文学だけです。11時2分発の南船橋行きに乗って移動を開始しました。車中では海野宏著『魔女の世界史 女神信仰からアニメまで』(朝日新書)を読みました。新越谷の構内の小諸蕎麦で天麩羅蕎麦を食べて食事にしました。大学に着いてからはいつものように12時半には文学のハンドアウトと履修者名簿を13101大教室にセットしに行きました。帰りがけに教育支援課に立ち寄ってコンソールの鍵を借りておきました。
 今日は土田知則先生と青柳悦子先生の『文学理論のプラクティス』の抜き書きから作った「カオスの遇し方 イデオロギー装置としての物語」というハンドアウトを利用して語りました。『ミスティ』と『ネズミ』という二つの幼児向けの物語を対比しています。『ミスティ』は中心統一的、ノモス志向的、円環的、モノロジック、イデオロギー的、文法的という特徴が有って、規範に合致する性格を持っています。一方『ネズミ』の方は脱中心的、カオス尊重的、離散=脱円環的、ディアロジック、脱イデオロギー的、脱文法的という特徴が有り、カオスの尊重を重視しています。
 帰路はうらわ美術館を訪問して「ボンジュール! フランスの絵本たち」を観賞しました。先ず会場に入るとラ・フォンテーヌの「寓話」、シャルル・ペローの「童話集」が並んでいました。「ぞうのババール」シリーズはいずれも手に取って読んでも良いので詳しく見ることができました。ベアトリス・アッピアの「水のしずく」は遠景に山が有り、近くに花が有り、その対照の妙が面白かったです。「水のしずく」が擬人化されていて坊主頭の小さな子供のように見えるのが面白かったですね。