この時間帯は不景気な顔をしたサラリーマンばかりにお目に掛かります。

takuzemi2014-07-18

 7時15分に別所沼まで散歩に出掛けました。昨夜の大雷雨のためでしょうか。雨の後で遊歩道もしっとりと濡れていました。この時間帯は不景気な顔をしたサラリーマンばかりにお目に掛かります。ランニングやウォーキングを楽しむ人も少なく寂しい思いがしました。天気が悪いせいでしょうか。草むらに紋黄蝶も見当たりません。陽光が射してくれば蝶たちは草むらから出てくる筈なのです。小学生の男の子に「お早うございます」と声を掛けられて驚きました。色々なことが有るものだと感心したものです。別所沼に着いていつものように埼玉県原爆死没者慰霊の碑に合掌しました。神保光太郎の詩碑を眺めましたが、こんな曇天では「羊の孤独」の一行が際立つばかりです。メタセコイアの樹にオナガドリが留まっていて少しばかり救われた気分になりました。帰路の遊歩道では77とか888、7755と言うようなぞろ目のナンバープレートを立て続けに見掛けました。今日はぞろ目の特異日なのかも知れないと思いました。
 8時53分の東京行きに乗って移動を開始しました。車中では山内宏泰さんの『上野に行って2時間で学びなおす西洋絵画史』(星海社新書)を読みました。国立西洋美術館の常設展を紹介して過不足なくまとめ上げている山内さんの腕前にはいつもながら感心させられます。シエナ派の画家が描いた「聖ミカエルと龍」、モーリス・ドニの「踊る女たち」、ポール・ゴーガンの「海辺に立つブルターニュの少女たち」などの名画に次々と出会えるのが楽しみです。