帰宅して演劇論、比較文化論、文学の最終回のハンドアウトを点検しました。

takuzemi2014-07-20

 朝はいつものように別所沼まで散歩に出掛けました。三連休の中日なので大勢の市民が「花と緑の散歩道」を歩いているだろうと思っていた私でした。実際には散歩道を歩いている人は少なく、閑散とした印象でした。それでもゲンゲの群生の上に紋黄蝶が舞っているのを見て幸せな気分になりました。別所沼で同じマンションに住む「ノッポさん」にお会いして軽い会釈をしてすれ違いました。帰宅して演劇論、比較文化論、文学の最終回のハンドアウトを点検しました。演劇論では「内破の予感」と題してポストモダニスト寺山修司に付いて語る予定です。ハンドアウトに寄るとオリジナルとコピーの優先順位が失効した時代を生きる寺山修司は西東三鬼などの先人たちの模倣・盗作問題を「引用」の問題と考えていたのでしょう。比較文化論では「オースマンのパリ改造と近代都市の成立」に付いて語る語る予定で6ページもあるハンドアウトでかなりの時間を講義に使えそうです。最終回には授業改造のためのアンケートを実施する予定で、多少ともビデオを楽しむ時間が削られそうです。木曜日の文学では「漱石の『明暗』を読む」と題してお世話になった熊倉千之先生の『漱石のたくらみ』(筑摩書房)をからの抜き書きで構成したハンドアウトを使うつもりです。熊倉先生は二十八歳の漱石に強烈な失恋体験が有ったと推理しています。テクストに現れる「二十八」の列挙には大変な説得力が有ります。「まんがで読破」シリーズの『明暗』を利用したパワーポイントのスライドも用意してあるので学生諸君に楽しんでもらうつもりです。一週間の授業で夏休みに入る予定です。共同研究の論文の完成が待っているので暑い夏休みになりそうです。