国立科学博物館で「太古の哺乳類展」を観賞しました。

 12時21分発の快速新木場行きに飛び乗りました。車中ではドミニック・ローホーさんの『「限りなく少なく」豊かに生きる』(講談社)を読みました。30分ほどで上野に着いて公園口改札を出ました。国立科学博物館に着いて1600円のチケットを買って館内に入りました。結構観客は多いのですが、館内が広々としているので余り気に掛かりません。すでに夏休みに入ったのでしょうか。子供たちが大勢詰めかけていました。最初の部屋に入ると哺乳類は、最古の恐竜とほぼ同じ時代の三畳紀後期(約2億2000万年前)にはじめて現れたと記されていて、遠い時代の流れに思いを馳せたものでした。日本が亜熱帯だった頃も有ったそうで、古第三期の前半はとても温暖な時代で豊かな森林が広がっていたらしいのです。アケボノゾウの骨格が有りました。ミエゾウからハチオウジゾウをへてアケボノゾウに進化したと書かれていました。その間にしだいに進化して、しだいに小型化したらしいのです。このアケボノゾウの骨格は埼玉県狭山市で発掘されたそうで、私の出身地と知り奇遇を喜んだものでした。ナウマンゾウ東京帝国大学(現:東京大学)教授のE.ナウマンナウマンゾウに付いての論文を発表したそうで、教授のナウマンにちなんで命名されたとのことです。国立西洋美術館もシニアはただなので寄ってみました。カミーユピサロの名品「立ち話」などは有るのですが、数枚の名画が「橋本コレクション 指輪」に出張しているので、残念ながら今は見ることができません。ゴヤの版画を見て常設展の見学をお仕舞いにしました。ゴヤの作品に出没する飛行するイメージは墜落の不運や運命の下降などの不確定さを示唆するイメージだと解説されてあり、妙に納得が行ったものでした。