日頃から口癖のように「詐欺師になりたい」と言っていたG君です。

takuzemi2014-07-31

 いつものように地下の貯蔵室までゴミを捨てに行きました。ホールで新聞を取って帰ろうとしたら「髭の写真家」ことNさんにお会いしました。以前は別所沼まで良く散歩に通っていたのですが、この頃は全く見掛けません。それでもお元気そうな顔色で何よりでした。
 別所沼まで散歩に出掛けました。御夫婦でウォーキングを楽しむ人、前後に幼い子供を乗せた母親が自転車で通り掛かる、犬を散歩させる人など多数の市民を見掛けました。通勤客の流れが途絶えてしまうと「花と緑の散歩道」に静寂が訪れます。大学時代の友人のG君のことを思い出しました。日頃から口癖のように「詐欺師になりたい」と言っていたG君です。東大を中途退学して京都大学に一年遅れで再入学したという経歴で同級生の間でもかなり目立った存在でした。「幸福観音」という仏像を作り、お寺に高額で売り払っていたので、念願の「詐欺師」になれたのかも知れません。G君は一度だけ私を大原まで食事に誘ってくれたことが有りました。G君は自分の車を持っていたのです。ご飯をたらふく頂いて、漬け物の味が美味しかったことを今でも覚えています。
 別所沼ではいつものように埼玉県原爆死没者慰霊の碑に合掌しました。公園の片隅に竜舌蘭が有ります。学名はギリシャ語のaganosで「素晴らし間にはい」の意だと有りました。竜舌蘭は50年に一度、生涯に一回だけの開花と言われています。2003年7月から8月に掛けて開花したと言うことで、私の生きている竜舌蘭の開花にはお目に掛かれないと思ったことでした。