午後はうらわ美術館を訪問して「ボンジュール! フランスの絵本たち」を観賞しました。

 午後はうらわ美術館を訪問して「ボンジュール! フランスの絵本たち」を観賞しました。610円でチケットを買い館内に入りました。手に取っても良い絵本が多数有り、ロランド・ブリュク著、すえまつひみこ訳『ボノム』(福音館書店)が有り実際に手に取って読んでみました。ユーモラスな文体で不思議な生物ボノムと少女の交流が描かれています。ワンス・アポンナ・タイム・シリーズの一冊、ペロー原作、サラ・ムーン写真、定松正訳『赤ずきん』が有り、実写版の『赤ずきん』にシュールレアリスティックな面白みを感じたものでした。ベアトリス・アッピアの「水のしずく」連作は不思議なリアリティーを醸しながら夢幻的な世界を描ききっています。ベアトリス・アッピアの版画を観ていた二人連れの女性が堪り兼ねたように「可愛いねえ!」と叫びました。本当に可愛いのだから仕方がないと思った私でした。
 今日は美術館巡りを予定していて、うらわ美術館に続いて北浦和埼玉県立近代美術館を訪問しました。先ず常設展に入るとジュルジュ・ルオーの「横向きのピエロ」が眼に飛び込んできます。深い宗教性に打たれました。クロード・モネの「ジヴェルニーの積みわら、夕日」は夕景の中に積みわらが輝いている。深い安堵感を感じたものでした。オーギュスト・ルノワールの「三人の浴女」は女性を美しく描くルノワールの才能がひしひしと感じられました。企画展の「戦後住宅伝説−挑発する家・内省する家」も観てみました。丹下健三、清家清、黒川記章などの著名な建築家の作品が並んでいます。作品を見てみると実際に住んでみたいと思う心が切実になります。残念ながら展示作品には住めないので断念したものでした。