午後は武蔵野市立吉祥寺美術館を訪問して「加藤まさをの乙女デザイン展」を観賞しました。

 8時50分に家を出て別所沼まで散歩に出掛けました。エレベーターでは隣家のお嫁さんと出会って互いに「暑いですねえ」と挨拶を交わしました。「花と緑の散歩道」では遅番の通勤客が少々居るばかりで、人通りが絶えてしまうと散歩道は閑散としてしまいます。ヒグラシの鳴き声がけたたましく感じられます。いつものように埼玉県原爆死没者慰霊の碑に合掌しました。それから別所沼弁財天を詣でて賽銭を入れて柏手を打ちました。帰宅して能率手帳改めNOLTYに「朝は別所沼へ 3000歩」と書き込んで一件落着です。
 午後は武蔵野市立吉祥寺美術館を訪問して「加藤まさをの乙女デザイン展」を観賞しました。先ずは萩原英雄記念室を楽しみました。「三十六富士お山は小焼」が有り夕雲の棚引く中に夕陽に照らされた富士山が赤く浮き立っています。加藤まさをの作品に移ると「悲歌」と題された4枚の版画が有り、4枚とも祈りを捧げている女性が描かれています。右下の版画の遠景には柩を運んでいる二人の男が描かれていて誰かが亡くなったことを予感させる構図になっています。小さな赤ん坊を抱いた夫人が居る画面ですから夫が死んだのだろうかと思わせます。この作品はオープンエンディングの版画だと思ったことでした。中原淳一の絵も有り大正ロマンを思わせました。大正ロマンと言えば母方の祖母が作ってくれた「耳遠き我にも聴こゆ二階より孫の卓の歌うたう声」と言う短歌が有り「月の砂漠」などを良く歌ったことを思い出しました。吉祥寺までの往復の車中では少年探偵団シリーズ第18巻江戸川乱歩の『奇面城の秘密』(ポプラ社)を読みました。小柄な少年ポケット小僧が大活躍する一冊です。