「ボンジュール!フランスの絵本たち」を見るのは何度目になるのでしょうか。

 浦和のパルコの紀伊国屋に立ち寄りました。今日は箕輪顕量監修の『実践! 仏教瞑想ガイドブック』(サンガジャパン)を探してみました。慣れた手付きで女店員がコンピュータを操作して探してくれました。プロ意識がたっぷりの店員さんは瞬間的に「こちらに有ります」と本棚を指し示してくれました。プロ意識の高さに感動したものでした。紀伊国屋を出て、うらわ美術館を訪問しました。「ボンジュール!フランスの絵本たち」を見るのは何度目になるのでしょうか。自分でも数えきれないほど繰り返して観賞した気がします。とりわけルドルフ・ヤルーシェクの「ハチの王国」とベアトリス・アッピアの「水のしずく」連作は何度観ても飽きることがありません。大きな花に蝶が留まっている構図が美しいです。ヤルーシェクの一齣に大きなネズミを三匹のハチが取り囲んでいる絵が有ります。ハチたちはかなり攻撃的で三匹とも探検を携えています。家事を片付けているメスのハチとは対照的な世界です。観客は女性が多いのですが、一人だけ熱心に作品を観ている男性が居ました。退職なされた田辺先生のゼミで象のババールをテーマに卒論を書いた学生が居たことも思い出しました。埼玉県近代美術館の常設展も観賞しました。マイヨールの「イル・ド・フランス」は胸を突き出した女性のブロンズ像なのですが、今日は一段と凛々しく感じられました。観るたび毎に違う印象が感じられる作品です。ジュルジュ・ルオーの「横向きのピエロ」は宗教的な敬虔さが感じられる作品です。荒川修作の絵画は観る人に疑問を生じさせる作品なのでしょう。寡黙にして沈黙を守っている作品には解答が有りません。帰路は公園で紋黄蝶を見掛けました。ムーミンの作者トーベ・ヤンソンに寄ると紋黄蝶は幸運を運ぶ使者だと言われています。ハッピーな気分で家路を辿りました。(写真はピカソの傑作「ラ・ヴィー」です。)