東京オペラシティに有るアートギャラリーを訪問して「絵画の在りか」を観賞しました。

 午後は12時21分の新木場行きに乗って移動を開始しました。車中では太田紫織さんの『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』(角川文庫)を読みました。新宿に着いて京王新線初台駅にいと移動しました。東京オペラシティに有るアートギャラリーを訪問して「絵画の在りか」を観賞しました。政田武史の絵画は既製のイメージを巧みに利用しながら鑑賞者に何らかの解釈を要求するものでした。小西紀行が描く人物像はすべて自分の身近な家族の写真に基づいていると言われます。写真に基づいていると言っても、極度にデフォルメされていて、男と女の間に二人の子供が居るのですが、子供たちの性別が判別できないほどデフォルメされています。人間が「解体されている」と言っても良いほどだと思ったことでした。二階に上がると「みずのすがた」の展示が有り、日本画が集められていました。抽象度の高い一階の展示とは違って二階は大変に分かりやすかったです。大竹卓の「白馬行雲」は白馬岳を描いたものなのでしょうか。連山がくっきりと描かれていて爽快な感じがしたものでした。同じ作者の「山霧」は霧の中に松が群生しています。幽玄な感じがしたものでした。大野俊明の「銀嶺」は手前に林が有り、背後には雪で覆われた連山が聳えています。雄大な気分にさせられたものでした。並木巧の「北信濃」は林の中の地面が雪で覆われている。その中に一本の小川が流れている。幽玄な感じがしたものでした。重岡良子の「春萌野」は一面の桜の咲く中に小川が流れ、水芭蕉の花が咲き乱れています。春の光景をたっぷりと味わわせて貰えました。