上野の森美術館を訪問して「ボストン美術館浮世絵名品展 北斎」を観賞しました。

 9時過ぎに家を出て別所沼まで散歩に出掛けました。敬老の日でお休みなので「花と緑の散歩道」を散策する人々も多かったですね。埼玉県原爆死没者慰霊の碑に合掌して、別所沼弁財天に賽銭を上げて柏手を打ちました。ノッポさんにお会いして挨拶を交わしました。散歩道のご隠居ことOさんにお会いできないのが残念です。神保光太郎の詩碑の文句では有りませんが「羊の孤独」を感じてしまったものでした。
 午後は上野の森美術館を訪問して「ボストン美術館浮世絵名品展 北斎」を観賞しました。第1章は「稀品と優品でたどる浮世絵版画70年」と題されていて、北斎は数え年20歳で画界に登場したと言われていて、19歳の北斎は役者絵で人気を博した勝川春草に弟子入りし、翌年には春朗の画号を与えられるなど、将来を嘱望されていたと言います。「難波六郎常任」は強面の武士で刀を持って背後には雷が落ちています。「四代目岩井半四郎の戸無瀬」は女役の役者が品を作っています。「三代目瀬川菊之丞のおそめ」は傘を差して顔は頭巾を被っています。振袖姿が粋な感じを醸し出していると思いました。「風流見出狂言入間ことバ」は三人の少年たちがいて、子供の様子を狂言入間川」に見立てているそうです。「浮絵」と言うジャンルが有るそうで、それは西洋絵画の透視遠近法を取り入れた作品だと有り、江戸時代から西洋絵画に浮世絵が学んでいたことを知り軽いショックを受けたものでした。当時から東西文化の間で文化交流が有ったことを知り、勉強の甲斐が有ったと思ったことでした。