午後の3限の授業では「ヨーロッパの文学」に付いて語りました。

 午後の3限の授業では「ヨーロッパの文学」に付いて語りました。『星の王子さま』を読んだ人は5パーセントぐらいでしょうか。その作品を知っている人は跳ね上がって50パーセントほどにも上がりました。スタンダールの『赤と黒』を読んでいるのは男子学生が1名のみ。知っている人も5人のみと低迷していました。フランス人の生活の基本は楽しく暮らすというスタイルであることを語りました。フランス文学の特徴を挙げると普遍性・社会性・多様性・表現性などの言葉が浮かびます。フランス人が自分の国家に自信を持っている国民であることを強調しました。次にLL教室がフランスで発生したことをお話ししました。何のためにと考えてみると外国人労働者にフランス語を学ばせて、手っとり早く使うための手段だったのです。何事も言葉にしてしまうと言う国民性をフランス人が持っていることをお話ししました。熱中していた会話が突然途切れて白けた雰囲気になると「天使のお通りだ」と言葉にしてしまうのですね。母音で終わる音節を開音節と言います。反して子音で終わる音節は閉音節と呼ばれます。簡単なフランス語を引例して開音節が圧倒的に多いことを例証しました。エリック・ロメールの「パリのランデヴー」の第1話を観て授業を終えました。
 4限のフランス語6では交換留学生のお二方と『星の王子さま』を原文で読みました。お二人とも辞書も引かずに『星の王子さま』をすらすらと訳して行くのに感心しました。今日はレオン・ヴェルトへの献辞や冒頭の章の15ページまで読了して、モネの絵画を紹介するDVDを観て授業を終えました。ペアで担当しているK先生のボックスに4〜5枚の『星の王子さま』の原文をコピーして入れておきました。