メトロポリタン美術館 古代エジプト展「女王と女神」展を観賞しました。

 午後は高島屋の7階で「日本伝統工芸展」を観賞しました。江端俊雄の切金螺鈿箱「流々」は中心に青い螺鈿が組み込まれ回りは金色の螺鈿が組み込まれていて、その繊細さに打たれたものでした。井條穂理の「乾漆螺鈿蒔絵綾花箱「カメレオン」は蓋の上に枝に取り付いたカメレオンが居て、回りは花柄があしらってあります。日本の工芸の奥深さに感心したものでした。先週の「日曜美術館」で見たものも有りました。大角幸枝の銀付出し花器「風韻」は銀細工で波形の模様が表面を覆っています。繊細な作品だと思ったことでした。伊藤明子の泥七宝飾壺「街」は架空の青い街が描かれた壺でそのイマジネーションに感心したものでした。上野に立ち寄って東京都美術館を訪問しました。メトロポリタン美術館 古代エジプト展「女王と女神」展を観賞しました。シニア料金1000円を支払って館内に入るとハトシェプト女王の頭部が有り、そのアルカイック・スマイルの神秘性に感動しました。ハトシェプト女王のスフィンクスが有り古代の物語に思いを馳せたものでした。一階に上がるとライオンの顔をしたセクメト女王の女神像が有り病や戦争を司る神として恐れられていたそうです。束の間のエジプトへのタイム・スリップが出来たことに喜んで帰宅しました。行き帰りの車中では座席も確保できたので、大江健三郎氏の『M/Tとフシギの森の物語』(岩波文庫)を読みました。筆者の筆力にはいつ読んでも舌を巻いてしまいます。私は10月11日に誕生日を迎えるのですが、それと前後して国立西洋美術館でフェルディナント・ホドラー展やBunkamuraミュージアムで「夢見るフランス絵画」が開催されます。美術の秋となりそうな予感がたっぷりと匂ってきました。