それから「ここでは窓を開かねばならない。」の一行に解放感を感じたものでした。

2限の時間帯は私の研究室で相棒のFさんとの「ランボー読書会」を楽しみました。辞書に出てこない単語が多くて困ったものでした。そこは何とか見当を付けて乗り越えました。テクストにはランボーの詩からの引用文が散りばめられていて楽しかったですね。それから「ここでは窓を開かねばならない。」の一行に解放感を感じたものでした。昼休みには「とんきん亭」の箱弁当を久し振りに食べました。ひじきの煮付けやカツレツ、お新香などが入っていて美味しかったですね。
14時25分には大学図書館に移動しました。地下の閲覧席では桜楓社の漱石論集成第九巻の『行人』の中の伊豆利彦氏の「『行人』論の前提」を読みました。一郎を中心とした読解を脱構築してお直と二郎を中心とした読解に焦点を当てるべきだと主張しています。また5限のゼミで輪読する予定の外山滋比古氏の『思考の整理術』(ちくま文庫)の下調べも済ましておきました。今日は「つんどく法」から読み進める予定です。
 5限の3年生のゼミでは「つんどく法」、「手帖とノート」、「メタ・ノート」、それから4章に入って「整理」を読みました。「整理」では忘れることの効用が語られ「メタ・ノート」では五十三冊のノートを眺めて「我が思考、すべて、この中にあり、と思うのはなかなかいい気持ちであると語られ外山氏の整理学が真正で有ることを感じたものでした。「手帖とノート」と「メタ・ノート」のページでは具体的な挿絵も入っていて分かりやすく説明されていました。セザンヌの絵画を紹介するDVDを観ました。「リンゴとオレンジ」「青いリンゴ」などの傑作が続きます。A4の紙に学生諸君の近況を書いてもらって3年生のゼミを終わりにしました。