2限の時間帯は相棒のFさんと私の研究室で「ランボー読書会」を開催しました。

 2限の時間帯は相棒のFさんと私の研究室で「ランボー読書会」を開催しました。今日も相変わらずミシェル・ビュトールの『ランボーに付いての即興』を読みました。「詩人は彼がコントロールの利かない有るものに通り抜けられる」と記されていて、詩人がインスピレーションの到来を待ち受ける受動的な存在であることを示唆しています。詩人は美の女神やはたまたデーモンに取りつかれて詩想を練るのですから、詩人に取って受動的な在り方は当たり前のことと言えるかも知れません。
 読書会を終えて学生食堂に昼食を取りに出掛けました。鉄板がまだ売り切れなくてラッキーでした。ハンバーグが2個とハムが2切れ、その上半熟玉子がデミグラスソースの上に浮かんでいます。さっぷりと食べて満腹したことでした。
 来週の「ヨーロッパの文学」では「洗練されたフランス古典劇」と題してお話しをする予定です。ハンドアウトに沿ってお話しするとどうしても時間が余ってしまいます。40分ほどを捻出して『女優マルキーズ』を観ようと思っています。本編は122分ですから40分引くと82分になります。授業一齣は90分ですからB6の紙を学生諸君に配って感想を書いてもらう時間も有りそうです。
 5限の3年生のゼミでは外山滋比古先生の『思考の整理学』(ちくま文庫)から「忘却のさまざま」、「時の試練」、「すてる」、「とにかく書いてみる」の4つのエッセーを読みました。万有引力を発見したニュートンが「世間ではわたしのことをどう思っているか、知らないが、自分では、自分のことを浜辺で遊んでいるこどもみたいだと思っている。ときどき珍しい小石や貝を見つけて喜んでいるが、向こうにはまったく未知の真理の大海が横たわっているのだ」。と記していて遊びの精神に感心しました。ルノワールの絵画を紹介するビデオを30分ほど楽しんでゼミを終えました。