今日は目黒雅叙園で「假屋崎省吾の世界〜百花繚乱〜」を見るのです。

 うらわ美術館を再訪して「知ってる形 知らない形」を観賞しました。重村三雄の「1976年の私」は髭面でベレー帽を被っている芸術家風の男性像で作者自身の昔の姿だと言えそうです。竹内鶴之助の「高原の雲 赤城山遠望」は小高い山が描かれ雲が沸き上がっている。その雄大な光景に心が解れた感じがしたものでした。和田賢一の「ATOM 04−29P.G.」は緑色を基調にした画面に赤いモチーフを加えてあり、和田は被爆2世として広島に生まれ、アトムと天使をモチーフにダイナミックな抽象画を描いていると言われます。料金は無料なので土日にしか開催されていないことも無理もないことだと思いました。
 午後は家人と一緒に13時1分の新木場行きに乗りました。今日は目黒雅叙園で「假屋崎省吾の世界〜百花繚乱〜」を見るのです。目黒駅に着くと行人坂がかなり急勾配で驚かされました。雅叙園に着いたらエレベーターで3階の畳の座敷が並んでいるので靴を脱いで袋に詰めなければなりません。「十畝の間」では金襴緞子の和服と白樺の木と草の実が組み合わされていて圧倒されました。「漁樵の間」では割とシンプルな生け花が飾られていて交換を持てました。欄間に刻まれた古(いにしえ)の物語が有り、古き時代を思ったものでした。「草丘の間」では大きな橙色のカボチャと花が組み合わせれていました。所々に剽軽な人形が付けられていて假屋崎さんの「リラックスして生け花を見なさい」と言うアドバイスだろうと考えました。假屋崎さんの世界は私に取って異文化体験でした。雅叙園は「千と千尋の神隠し」の舞台としても利用されたとのこと、古びた建物を見ていて、さも有りなんと思ったことでした。