「ランボー研究会」のミシェル・ビュトールの「ランボーのための即興」に目を通しました。

 空き時間には「ランボー研究会」のミシェル・ビュトールの「ランボーのための即興」に目を通しました。理想の言語に付いての言及が有り「真に詩人自身にその魂を発見させることが可能な未来の言語を発見させることだ」と書かれていました。「galla」と言う単語が分からなかったのですが、ウィキペディアで検索すると「男性四人組みの日本のロックバンド」だとのこと。ランボーとは縁もゆかりも無さそうなので落胆したことでした。
 昼休みには学生食堂の2階で昼食を取りに出掛けました。まだ「鉄板」が残っていて教職員懇談室で食べたのですが、豚肉と鶏肉の固まりが有り、スープやサラダも付いていて満腹になりました。
 学生食堂の帰りにゼミ生の男子学生と出食わしました。先輩の卒論を見たいと言うのです。本人はペローを中心に卒論を書く予定だとか。ペローを卒論にした卒業生はいたものの、当の卒論が見当たらず断念したものでした。先輩の卒論を何冊か持って学生は帰って行きました。フォーマットを見習うだけで、かなりの線まで行けるものだと期待している私です。
 今日は卒論の発表会をメインに置きました。Sさんの発表は「国境に暮らす人々〜多文化共生社会実現への鍵〜」と題するもので、海に飛び込めと命令されたら、イタリア人なら「女性に持てる」、アメリカ人は「ヒーローになれる」、日本人なら「みんな飛び込んでいる」と海に飛び込むそうだと言う話に笑ってしまいました。M君の発表は村上春樹の『ノルウェイの森』論で社会学的な視点、精神学的な視点、ジェンダー論的な視点を交えて青年が大人になっていく青春小説として捉える発表でした。二人とも立派な発表でした。