「ヨーロッパの文学」では「洗練されたフランス古典演劇」と題してお話ししました。

 3限の「ヨーロッパの文学」では「洗練されたフランス古典演劇」と題してお話ししました。ルイ一四世の治世が自他ともに認めるヨーロッパの政治と文化の中心となったことをお話しして、フランス古典劇が伝播する下地を作ったことをお話ししました。「三一致の法則」に付いてもお話ししました。筋の一致、場面の一致、時の一致の三つです。これらが古典劇では厳密に守られていたこともお話ししました。コメディー・フランセーズの誕生に付いてもお話ししました。創立は1686年、コルネイユモリエールラシーヌの三大作家の作品を中心として上演されたこともお話ししました。ルイ一四世は勅令に寄り、それ以外の三つの劇団を合併してコメディー・フランセーズの誕生に繋がったことをお話ししました。残り時間は「女優マルキーズ」を観て過ごしました。一人の女優が自分の言葉を発見していく成長小説の一種として解釈できる作品です。
 4限のフランス語6ではトルコの天文学者がトルコの衣装で小惑星の発見を発表したら誰も信じてくれなかったと言う話しを読みました。トルコの独裁者が民衆にこれからは西洋風の服装をしろ、さもなければ死刑だと命令したことで、天文学者はとてもおしゃれな身なりで発表をし直した。今度はみんなが納得したと言う落ちでした。ここには数字を信じる大人たちへの批判が読み取れます。ミレーの作品を紹介するDVDを観て授業を終えました。「ダフニスとクロエ」「冬・凍えるキューピッド」などの傑作が紹介されて楽しい時間を過ごしました。