午後は三菱一号館美術館を訪問して「ボストン美術館 ミレー展」を観賞しました。

 午後は三菱一号館美術館を訪問して「ボストン美術館 ミレー展」を観賞しました。ジャン・フランソワ・ミレーの「自画像」が有り、黒い髪、黒い口髭、顎鬚まで黒いのです。服も黒い色で全身黒づくめで驚いたものでした。次は「グリシューのミレーの生家」が有り落ち着いた雰囲気に和めたものでした。「ポーリーヌ=ヴィルジニー・オノの肖像画」が有り府中市美術館で「生誕200年ミレー展 愛しきものたちへのまなざし」でポーリーヌ=ヴィルジニー・オノが結核を患って結婚後2年で亡くなったことを知っている私は辛い思いがしたものでした。ウジェーヌ・シセリの「オオカミ渓谷を行く画家、フォンテーヌブローの森」が有り、森の中で一人で彷徨っている画家の孤独感に共感したものでした。ナルシス・ヴィルジル・ド・ラ・ペーニャの「祭りに向かうボヘミアンたち」は不思議な絵でした。森の中に大勢のボヘミアンたちが群れ集まっているのですが、どの人も楽しそうでないのに違和感を感じたものでした。ジャン・フランソワ・ミレーの「種をまく人」はミレーの代表作の一つで長靴を履いた種をまく姿が雄々しくて遠くアメリカでも高い評価を受けたそうです。ジャン=バティスト・カミーユ・コローの「花輪を編む若い娘」は清純な若い娘が木立ちの前で花輪を編んでいる。顔もまだあどけない感じで初々しさを感じたものでした。オディロン・ルドンの「グラン・ブーケ(大きな花束)」は目測で縦2メートル、横1.5メートルの大作で色彩豊かな花々が咲き乱れているのに打たれたものでした。コンスタン・トロワイヨンの「罠にかかったキツネ」は右足を罠に捉えられたキツネが嘆いています。キツネは痛ましい表情をしていて、どうしてもキツネに感情移入してしまいました。ヨーゼフ・イスラエルスの「別離の前日」は母親が手に顔を埋め海で死んだ夫の喪に服している埋葬の前日の光景だそうです。暗い絵画が多かったのが印象に残りました。