Bukamuraザ・ミュージアムで「夢見るフランス絵画 印象派からエコール・ド・パリへ」を観賞しました。

 午後はBukamuraザ・ミュージアムで「夢見るフランス絵画 印象派からエコール・ド・パリへ」を観賞しました。第1章は「印象派とその周辺の画家たち」と題されていて、ポール・セザンヌの「大きな松と赤い大地」が有りました。背景には緩やかな丘が見えて手前には家が有ります。深呼吸ができるような気がしたものでした。アルフレッド・シスレーの「四月の森」はまだ若芽も萌えていない森の風景で明るい空と穏やかな光とに打たれたものでした。クロード・モネの「レ・ムレット(小さな積藁)」は温かい風景に安らぎを感じたものでした。同じ作者の「エトルタ、夕日のアヴァル断崖」は奇妙な形の断崖が夕日に照らされて輝きを放っている美しい光景でした。ピエール・オーギュスト・ルノワールの「花を摘む裸婦」は気だるい感じが気に掛かったものでした。ルノワールの「宝石をつけたガブリエル」は首輪とバラの組み合わせを確かめるガブリエルの様子が描かれたもので、いかにも健康そうな様子でした。ルノワールの「ド・ガレア夫人の肖像」が有り、女性をここまで美しく描くルノワールの才能に驚かされたものでした。モーリス・ド・ブラマンクの3点はどれも力強さが目立つ絵画でダイナミックさを感じたものでした。ジュルジュ・ルオーの「農婦」「道化」「ピエロ」「ニコデモ」「装飾的な花」「聖書風景-夕」の6点が有り、ルオー好きな私も満足したものでした。モーリス・ユトリロの「サクレ=くール寺院の丸屋根とピエール教会の鐘楼」派あっけらかんと明るい風景でサクレ=くール寺院が青空の中に白く浮かび上がっています。通りには何人かの通行人が居るのですが、自分が囲まれている風景の美しさには気が付いていないらしいのです。久し振りにカタログを買って自宅に戻りました。