朝の起き抜けの時間帯にはジャン・グルニエ/井上究一郎訳『孤島』(竹内書店)を読み直しました。

takuzemi2014-10-19

 朝の起き抜けの時間帯にはジャン・グルニエ井上究一郎訳『孤島』(竹内書店)を読み直しました。アルベール・カミュの序文が付いていて「動物は享楽し、そして死ぬ。人間は驚嘆し、そして死ぬが、一体どこに港があるのか?」と記しています。「ケルゲレン諸島」の冒頭には「私は、しきりに夢想した、ひとりで、異邦の町に私がやってくることを、ひとりでまったくの無一物で。私はみすぼらしく、むしろみじめにさえ暮らしただろう。私はまず「秘密」を守っただろう。」と有り、アルベール・カミュはこの一文にコメントを付けていて、「ここにきこえる音楽--アルジェの夕暮れを歩きながら、それを復踊したとき、当時の私をまるで酒に酔った人間のようにしたあの音楽が、ここにある。」と述べています。「見れば一目で…」の章に「どこかほかのところへ! それは若者の誰もが真先に発する叫びである」の一行が有り私の一番好きな言葉です。
 7時半に家を出て別所沼まで散歩に出掛けました。今日は抜けるような青空が拡がっています。気分が良いですね。めっきり寒くなって今日も薄手のジャンパーを羽織って来ています。日曜日なので友人と笑いながらお喋りしている人も見掛けます。「花と緑の散歩道」は道行く人も疎らで閑散としています。別所沼に着いてみたらランニングやウォーキングを楽しむ市民が大勢居ました。いつものように埼玉県原爆死没者慰霊の碑に合掌しました。それから別所沼弁財天に賽銭を入れて柏手を打ちました。光と影のコントラストを楽しんで帰路に着きました。