午後はサントリー美術館を訪問して「高野山の名宝」展を観賞して来ました。

 午後はサントリー美術館を訪問して「高野山の名宝」展を観賞して来ました。先ず最初に目に飛び込んでくるのが「弘法大師座像」です。右手には仏具を持ち左手には数珠を握っている。精悍そうな顔立ちに数々の事業を成し遂げた力が良く現れていました。「大日如来座像」は結跏趺坐を組み両手は合掌しています。両界曼陀羅図が有り密教の教義を大日如来を中心にした諸尊の配置によって視覚的に表すもので、調和の取れた絵柄にコスモスと言う文字を思い出したものでした。「執金剛神立像」は憤怒の相や躍動するかのような姿は異形と呼べるほどの誇張が見て取れるらしく、多聞天像、特国天像、増長天像、広目天像の四天王像が有りそれぞれのお顔が怒っているのに強い印象を受けました。四天王も武器を持っているのが印象に残りました。三回に下ると「孔雀明王座像」が有り孔雀の蓮の台に乗った仏像が温和な顔で微笑んでいらっしゃる。手には孔雀の羽を持ち三本の手には蓮の実を持っている。八大童子のそれぞれが表情が違うのが印象的でした。数々の運慶の作品を観て会場を後にしました。
 車中では座席を確保できたのでイーディス・シットウェル、藤本真理子訳『イーディス・シットウェル詩集』(書肆山田)を読みました。「航海者たちよ!お前たちの骨を寝かしつけよ!」の一行が記憶に残っています。「カインの街の通りにはエメラルドの虹が架かり、行き交ったり出会ったりする若者たちがいた。」の一行に希望を垣間見たような感じがしたものでした。今週の火曜日にはフランス語2と4年生の卒業研究が有ります。卒研ではHさんとY君の発表を予定しています。それから多文化理解概論ではサンテグジュペリの『星の王子さま』に付いて語る予定です。