八王子の東京富士美術館で「ロイヤル・アカデミー展」を観賞しました。

 八王子の東京富士美術館で「ロイヤル・アカデミー展」を観賞しました。19世紀の希少な写真が並べてある、ルイス・キャロルの撮ったブルック・キッチン少年の写真が有るのが楽しめました。ジョン・シンガー・サージェントの「ハロルド・ウィルソン夫人」は高貴な顔立ちで黒い服を纏っている。ヘンリー・レイバーンの「アダム・ファガーソンの肖像」は落ち着いた雰囲気で赤いソファーに深々と腰掛けている。落ち着いた雰囲気の一点でした。ジョシュア・レイノルズの「少女と犬」はまだあどけない少女が両手で犬を抱えている。白いシャツと赤いスカートが上品なコントラストを醸していました。ベンジャミン・ウィリアムズ・リーダーの「小川の夕べ」は小川の流れを前景にして背景には林が有り、夕暮れが空を赤く染めている。雄大な光景に打たれたものでした。エドゥワール・モネの「散歩」は帽子もドレスも黒ずくめの女が緑の木立ちの中で佇んでいる。散歩に出掛ける前の一瞬を見事に捉えた作品だと思いました。ベルト・モリゾの「テラスにて」は向こうに海が見え海上にはヨットがちらほら見えます。ヨットを見物している何人かの人びとが砂浜に居るのですが、テラスに座った女は少しも動こうとしていない。ギュスターヴ・クールベの「水平線のスコール」は冷徹なリアリズムの産物で空には黒い雲が見え波打ち際には荒々しい波が打ち付けている。恐ろしいまでに非道な一点でした。ミューレ・ゴルディジャーニの「シルクのソファー」はまだあどけない少女が薄いドレスを纏っただけでソファーに腰掛けている。少女のあどけなさに打たれました。ジェーム・ジェーム・ルージュロンの「鏡の前の装い」は美しい女がピンクのドレスを着て鏡に向かっている。髪は巻き毛で美しい顔立ちをしている。ヘンリー・レイバーンの「少年とうさぎ」はあどけない少年が右手でうさぎを抱いている。白いシャツと黄色いズボンが少年のあどけなさを引き出していました。(写真はジェーム・ジェーム・ルージュロンの「鏡の前の装い」です。)