今回の「ヨーロッパの文学」は「古地図で旅する都市物語〜パリ」を楽しみました。

 11時52分の東京行きで移動を開始しました。靄が消えると抜けるような青空が広がり、日差しも有って暖かくなりました。気分が良いですね。車中では友人の岩佐倫太郎君の『印象派琳派がわかれば絵画が分かる』(舵社)を読みました。美のスタンダードを自分の内部に打ち立てようと言う呼び掛けは納得の行くものでした。今回の「ヨーロッパの文学」は「古地図で旅する都市物語〜パリ」を楽しみました。パリ国立古文書館でアルセーヌ・ルパンが出てくるのがご愛嬌でした。手書きで書かれた古地図を手にして夢枕漠さんと本庄まなみさんの旅が始まります。マレー地区は当時不潔な状態で上下水道も無かったそうです。ナポレオン3世とオースマンのパリ改造に当たっては破壊と再生が同時に進行したのでしょう。パリを破壊した犯人は女性の二人組がオースマンのことだと当ててくれました。パリの景観を眺めているとオースマンが直線にこだわってパリを改造したことが良く分かります。当時のパリは水売りから水を買っていたそうで、水が高価だったため、風呂に入るのは年2回が平均だったとのこと。コレラが蔓延して2万人もの人々が死んだことも有ったそうです。パリ市民に聞くと第2帝政はとてもリッチな時代だったと言う返事が返ってきます。第2帝政はオッヘンバックの「天国と地獄」に象徴される浮ついた時代だったことが語られました。オースマンの墓はペールラシェーズ墓地に有るそうです。夢枕漠さんと本庄まなみさんがオースマンの墓を訪れて花束を供える場面も有りました。4限のフランス語6では交換留学生のルール・カロリーネさんとブラッドリー・ジョン君と『星の王子さま』を原文で読みました。残り時間でクレーの絵画を紹介するDVDを観て授業を終えました。