いつものように地下の貯蔵室にごみを捨ててから、ホールで新聞を取って自室に戻りました。

takuzemi2014-11-19

 いつものように地下の貯蔵室にごみを捨ててから、ホールで新聞を取って自室に戻りました。夏目漱石の『三四郎』を精読して、切り抜いてファイル収めておきました。それから「しつもん! ドラえもん」の解答を探します。「夏目漱石の作品としても知られる二百十日は、どの日から数えて210日なのかな。」と有り、答えは「立春(2月4日ごろ)」と有り、正月から数えるものと思っていた私の間違いでした。一つ勉強した気分になったものでした。
 昨日は4年ゼミの折からゼミ生のNさんから「オスカー・ワイルドサロメ』論」の草稿を手渡されました。まだ未完成のものですが、視線の動きを重視した論を展開しています。また宿命の女(ファム・フアタール)」なども言及されていて面白い作品になっています。7時過ぎに家を出て別所沼まで散歩に出掛けました。今日も抜けるような青空が拡がっています。通勤客や通学生は襟巻きや厚手のコートを着ています。寒さが厳しいからでしょう。8時近くになると通学する小学生たちの集団登校が続きます。いつものように埼玉県原爆死没者慰霊の碑に合掌しました。それから別所沼弁財天に賽銭を入れて柏手を打ちました。公孫樹の樹々が葉を黄色くして、メタセコイアの葉が赤茶けて来たのが気に掛かります。
 別所沼から帰って書斎で熊倉千之先生の『漱石の変身−『門』から『道草』への羽ばたき』を読みました。163ページに「坂井を山(崖の上)の「洞窟」で宗助に如何に生きるべきかを教え諭す「聖」と設定することが『門』という小説をどれほど豊かなものにするか、そう読むことでこのテクストが、文学的にどれほど豊かなものにするか、そう読むことでこのテクストが、文学的に高い地平に達することができるか、そう考えると、漱石の「たくらみ」の凄さが並大抵のことではないと知れるのです。」と有り納得の行く文章でした。