江種満子先生の「『虞美人草』と『文学論』の恋愛観」の講座が有りました。

 「ランボー読書会」が終わってから、学生食堂の2階でいつものように鉄板を食べたました。ハンバーグとモヤシとニンジンの炒めたものが付いていて美味しかったですね。教職員懇談室で食べたのですが今日は誰一人来なくて淋しかったです。テレビを見ながら食べたことでした。
 3限の時間帯は生涯学習センターの江種満子先生の「『虞美人草』と『文学論』の恋愛観」の講座が有りました。江種先生は良く通る声で男性作家の恋愛論は彼の女性観を映すものだと語られました。漱石の中には女性嫌悪(ミゾジェニー)と女性憧憬(ロマンティシズム)の抱き合わせが有り、女性に意志が有るという現実を受け入れられず、古い女性観に執着するのだそうです。その結果、非現実的な女性幻想を描くことになると説明されていました。
 今日の5限のゼミではO君の「印象派について」の発表が有りました。19世紀半ばにフランスで起こった芸術運動。対象の自然に見える再現を重視した伝統的な絵画の価値観を破壊し、対象を捉える輪郭線も否定し、純粋に絵画独自の問題に焦点を当てて創作した」との説明が有りました。二つ目の発表はIサンノ「シュルレアリスム」に付いてのもので、この運動は夢や無意識、狂気、偶然などに注目し、人間の精神を解放する具体的な方法を模索したことから超現実主義とも訳されるとの説明が有りました。外山滋比古氏の『思考の整理学』(ちくま文庫)は最後の「既知・未知」、「拡散と収斂(しゅうれん)」、「コンピューター」の3篇を読んでしまったので、次回から夏目漱石の『文鳥夢十夜』(新潮文庫)を輪読の素材にするつもりです。ミレーの絵画を紹介するDVDを観て授業を終えました。