雨模様と有って地下のコンピュータルームは学生でごった返していました。

 いつものように学生食堂の2階で鉄板を食べたのですが、教職員懇談室で入って食べていると、3人ほどの女性が来て賑やかにお喋りしながら食べていました。鉄板は相変わらずのハンバーグとモヤシとニンジンの付いていて美味しかったですね。テレビのリモコンを女性たちに譲って教職員懇談室を後にしました。
 午後は文教大学越谷図書館に移動して翰林書房の「漱石研究」のバックナンバーをあれこれと調べたのですが『吾輩は猫である』、『門』、『行人』、『明暗』などを見たのですが余り面白い記事も無く、コピーは断念しました。雨模様と有って地下のコンピュータルームは学生でごった返していました。意趣返しに谷崎龍彦著の『村上春樹の深い「魂の物語」』(彩流社)と小倉孝城氏・編の『一九世紀フランス文学を学ぶ人のために』(世界思想社)を借りておきました。Gさんと言う司書の方が本をビニールの袋に入れてくれたので心遣いを嬉しく思ったことでした。
 今日は4年生のゼミでは発表が無かったので『ちくま評論選』の中から永井均さんの『幸福の青い鳥』を読みました。「青い鳥」とは自己の生を肯定してくれる物語だと言うのですね。人間は物語無しには生きていけないと言葉が有ったことを思い出しました。藤田省三さんの『安楽への全体主義』では現代社会を精神なき虚ろな人々が荒れ地を彷徨う陰鬱な世界を捉えています。フェルメールの絵画を紹介するDVDを30分ほど観ました。「青いターバンの少女」や「ディアナとニンフたち」、「デフルトの眺望」などの美しい絵画が続きます。最後に学生諸君の近況を伝えてもらってゼミを終えました。