『三四郎』は昨日から里見美禰子が出てきて急に華やかになりました。

takuzemi2014-11-27

 いつものように地下の貯蔵室にごみを捨ててから、ホールで新聞を取って自室に戻りました。夏目漱石の『三四郎』は昨日から里見美禰子が出てきて急に華やかになりました。『三四郎』を精読してファイルに入れるのが日課です。今日は美禰子の「何故でも、雲は雲でなくっちゃいけないわ。こうして遠くから眺めている甲斐がないじゃありませんか」と言う名言が出てきます。
 7時半に家を出て別所沼まで散歩に出掛けました。つまらなそうな顔をした通勤客や通学客などしか見られないのですが、別所沼に着いてみたらランニングやウォーキングを楽しむ市民が大勢いました。いつものように埼玉県原爆死没者慰霊の碑に合掌しました。それから別所沼弁財天に賽銭を入れて柏手を打ちました。帰宅して能率手帳改めNOLTYに「別所沼3000歩」と書き込んでおきました。
 二日ほど雨に閉じ込められて友人の雨男のN君を思い出しました。京都大学に通っていた私たちは京都女子大の女学生たちと合同コンパに出掛けるのが常だったのです。雨男のN君がコンパに参加すると何故か不思議に雨が振るのです。
 ベランダから真っ白に冠雪した富士山が見渡せます。気分が良いですね。霊峰を眺めると心が大きくなるような気分がします。
 須原屋書店の開店と同時に角川文庫を買いに行きました。太田紫織さんの『櫻子さんの足下には死体が埋まっている−白から始まる秘密』(角川文庫)を買ったのですが館脇正太郎がその日、僕は運命に出会ったと有り物語の運びが気に掛かります。もう一冊は中野京子さんの『危険な世界史』(角川文庫)で定評の有る書き手で期待が高まります。