3限の「ヨーロッパの文学」ではランボーに付いて語りました。

 3限の「ヨーロッパの文学」ではランボーに付いて語りました。ちくま文庫で『ランボー全詩集』を出している宇佐美斉先生のテクストを利用しました。先生には郡山の学会で一度だけお会いしたことも有り、定評の有る学者です。ランボーは早熟の天才と言っても良いでしょう。15歳で詩作を始め、19歳で『地獄の季節』を創作。その間にはヴェルレーヌとの同性愛と破綻。そして21歳で詩を絶つ。一瞬の輝きを残して、ランボーは去って行った。「わが放浪」の冒頭はこんな詩句で始まります。出「ぼくは出かけたものだ/破れポケットに拳をつっこみ/外套ときたら目もあてられぬありさまで/大空の下のミューズよ ぼくはお前の忠僕だった/やれやれなんと華麗な愛を夢みたことか」と有ります。少年詩人は家出の常習犯でパリに出奔するが、運賃不足で逮捕されたことも有ったらしいのです。71年2月にパリに出奔し、半月ほどパリを放浪している。これらの放浪期間に最も多くの詩を書いている。さらに4月から5月にかけてパリ・コミューンにも参加していると言われている。彼は以後、学校には戻らなかった。「感覚」と「谷間に眠る男」それから「夜明け」を原文と訳文で紹介してからレオナルド・ディカプリオ主演の『太陽と月に背いて』を観て授業を終えました。
 4限のフランス語6ではブラッドリー・ジョン君とルール・カロリーネさんと『星の王子さま』を原文で読みました。うぬぼれ屋は他人はみんな自分のファンなのです。まったく、もうおとなって、ほんとに変わっているなあと言うのが王子の結論だったのです。次の星はのんべえの住んでいる星だったのですが酒をのむ恥ずかしさを忘れるために酒を飲むということの矛盾をのんべえは気付いていないのです。残り時間でユトリロの絵画を紹介するDVDを観て授業を終えました。