3年生のゼミではH君の「女性嫌悪(ミソジェニー)」に付いての発表が有りました。

 いつものように学生食堂の2階で鉄板を食べたたのですが、お肉が多くて食べきれないほどでした。スープやモヤシも付いていて美味しかったですね。慌ただしく研究室で歯を磨いてから生涯学習センターの2階の1126室に移動しました。今日は江種満子先生の第4回の『虞美人草』−小説のテクストの作られ方、語られ方、作者と読者の領分に付いての講義が行われました。江種先生は良く通る声で自分なりの物語を作ることが文学だと仰いました。それから古い時代の文章を読むためには文章の勉強が要る、それから作者である書き手が企みを込めて小説を書くなどを語られました。『虞美人草』の主人公藤尾に関しては藤尾の我を重要視したのが罪だったこと、そのため藤尾の生きたい願いを断ってしまったこと。プライドは反逆するもので成敗しなければならないものだと語られました。
 3年生のゼミではH君の「女性嫌悪(ミソジェニー)」に付いての発表が有りました。宗教社会では、女性はネガティブな要素の象徴として、あるいはその元凶として描かれることが多く、こうした記述はミソジェニーの現れであると評価されると記してありました。Sさんの発表は「男性社会共同体(ホモソーシャル)」に付いてのものでイブ・セジウィックは「二人の男が同じ一人の女を愛している時、いつもその二人の男は、自分たちの欲望の対象だと思っている、女のことに気をかけている以上に、はるかに互いが互いに気にかけている」ことを指摘した、と言う言葉が有りホモソーシャルの核心を衝く言葉だと思いました。それからユトリロの絵画を紹介するDVDを観ました。「トロズ街」、「テルトル広場」などの白い風景が続きます。学生諸君の近況を聞く文章を書いてもらってゼミを終えました。