午後は国立西洋美術館の常設展を訪問しました。今日もボランティア・スタッフの方がお話をしてくれました。

 うらわ美術館ルーヴル美術館銅版画展を観賞しようと思ったのですが田端で人身事故が有ったとのことで南浦和で電車はストップしたままになってしまいました。私は徒歩で浦和まで歩きました。京浜東北線の線路伝いに歩くと20分ほどで浦和駅の広場に着きました。それからなかみちを抜けてうらわ美術館まで移動するのに結構掛かりました。レオナルド・ダヴインチの「岩窟の聖母」は細部が細かく描き込まれていて繊細さが目立ちます。フランス・ハルスの「デカルトの肖像」は「我思うゆえに我在り」と言う言葉で知られるデカルトの謹厳実直さを良く表しています。レオナルド・ダヴインチの「老人の頭部」は自分の意見を曲げない頑固そうな表情で性格表現が見事になされています。ニコラ・ランクレの「連作四季」のシリーズは彩りも豊かで楽しいですね。野原に出掛けて青天井で人々が会食している風景が有りワインやパンが並べられてありました。
 午後は国立西洋美術館の常設展を訪問しました。今日もボランティア・スタッフの山本三津江さんがル・コルビジエに寄って1954年に設計された本館は自然光を利用して作品が観賞できるとのことでなかなか勉強になると思いました。ロレンツォ・レオンブルーノ・ダマントゥヴァの「キリスト降誕」は遠景、中景、近景が効果的に配置されているとのことでした。パオロ・ベェロネーゼの「聖カタリナの神秘の結婚」は羊が横たわっているのはヨハネを象徴しているのだと解説が有りました。マールテン・ド・フォスの「最後の晩餐」はイエスを取り囲んだ12人の弟子が居る中で袋を持っている男がユダだと教えてもらいました。袋の中には銀貨30枚でキリストを売った金が入っているそうです。ヨース・ファン・クレーフェの「三連祭壇画:キリスト磔刑」中央に磔刑されているキリストが眼を引きます。香油壺が有るからキリストのしたの女がマグダラのマリアだと分かるそうで、それはアトリビュートと呼ばれるそうで今日もボランティア・スタッフの方から色々と教えていただきました。(写真はヨース・ファン・クレーフェの「三連祭壇画:キリスト磔刑」です。)