東戸塚のメモリアル・ホールでしめやかに憲ちゃんの通夜が行われました。

 34年前の夏の日記を読み返しました。『航海日誌』と題されていて長い夏休みを一種の船旅に見立てていたのでしょう。夏休みの第一日はあれもやりたい、これもやりたいと気ばかり焦って、返って何も手に付かない。止むを得ず今日は読書を断念して庭の草むしりに専念する。ネコジャラシヒメジョオンに苦しまされた記憶が鮮明に残っています。クローデルの『真夏に分かつ』やヴァレリーの著作を読んでいたことも思い出します。アンソニー・クインジュリエッタ・マシーナが共演したフェデリコ・フェリーニの『道』などを観ていたことも書いて有ります。最後には京都大学の同級生たちと作った観月会の伊豆への旅行が書いて有ります。バスガイドが髪を赤く染めたニキビだらけの顔で呆れたものでした。まだ娘が生まれたばかりで、息子は生まれてなかったので全然出てこないのが残念です。今日は憲ちゃんのお通夜ですので香典袋に住所氏名を書いておきました。
 東戸塚のメモリアル・ホールでしめやかに憲ちゃんの通夜が行われました。祭壇の上には豪華な花々が飾られていました。憲ちゃんの遺影は笑顔を満面に浮かべているもので生前の元気だった頃を思い出しました。近親者だけの葬儀と言うことで坊さまが読経を済ませてから参加者が香典を済ませて通夜は終わりました。それから参加者の会食が有りました。私は血圧が高いのでノンアルコールビールを頂きました。寿司を少々頂いて帰路に着きました。帰路は恵比寿あたりに着くと自分のテリトリーに着いたような気がしてほっとしました。快速の川越行きに乗れたので意外に程なく武蔵浦和に着けたのでそのまま自宅に帰ったものでした。