先ずは第一会場に入ると「白い嶺」と題された絵画が有り樹々が雪に覆

takuzemi2014-12-26

.20141226午前
 いつものように地下の貯蔵室にごみを捨ててから、ホールで新聞を取って自室に戻ります。ホールで「年末年始のゴミの出し方について」写真を撮っておきました。メモを取るより早いからです。「しつもん! ドラえもん」の質問は「ポルトガル語のある言葉から名前のもとになっているお正月の遊びがあるよ。何かな。」と有って、すぐ「かるた」だと分かったのですが「手紙」という意味の言葉がもとになっていることは迂闊にして分かりませんでした。それから夏目漱石の『三四郎』を精読して、切り抜いてファイルに投げ込んでおきました。
 抜けるような青空が拡がっています。7時半に家を出て先ずはプティ・パワースポットの沼影観音堂を訪問しました。六地蔵さんたちは毛糸の帽子を被り厚い羽織を着ています。スヌーピーの涎掛けを付けたものもいて笑ってしまいした。沼影観音堂に続く歩道は仕事に急ぐサラリーマンでごった返しています。冬休みを楽しんでいる私は少々、気が引けたものでした。それから武蔵浦和の駅まで引き返して改めて別所沼に向かいました。別所沼に着いてみたら工事関係者の方々が円陣を組んでラジオ体操をしていました。それから埼玉県原爆死没者慰霊の碑に合掌し、別所沼弁財天に賽銭を入れて柏手を打ちました。
 帰宅して共同研究の論文をプリントアウトしておきました。赤ペンで多少の書き込みをすれば完成するだろうと思っています。A4で40ページ近い大作です。それから書斎に閉じ篭もってフランス語2の試験問題を作っておきました。アントワーヌと言う高校生が口述筆記で英語の先生と頓珍漢なやり取りをする場面です。

.20141226午後
 先ずは第一会場に入ると「白い嶺」と題された絵画が有り樹々が雪に覆われて凍りついています。向こうには雑木林が見え一面の雪に覆われています。パネルには東山魁夷のこんな言葉が記されていました。「今夜は冴え渡る月の光の下で舞踏会が開かれる。山の樹々は、思い思いの白い衣装を着けて集ってくる。」と有り、ちょっと良いなと思ったものでした。「白い壁」は白い倉で東山魁夷のコメントが付けてありました。「白い倉が月夜の蒼い静寂の中に在る。その倉は私の遠い記憶の中に在る。」と有り東山魁夷には適わないと思ったのでした。「樹根」は室戸岬にある榕樹の根を描いたものらしく錯綜した根を秘めるような作品に生命の力を感じたものでした。「月出づ」は雑木林と右側の樹々の上に真っ白な月が登っている光景で夢幻的な光景を生み出しています。川合玉堂の「早乙女」は五人の女たちが田植えをしている光景でほのぼのとした雰囲気を感じることができました。東山魁夷の「朝明けの潮(うしお)」は黒々とした岩が三個、それを取り囲んで波が打ち寄せている光景で、悠久の生命の鼓動を感じたものでした。「満ち来る潮」は「朝明けの潮」と同じ絵柄で六メートル×二メートルの大作で圧倒されてしまいました。杉山寧の「曜」は二羽の丹頂鶴が飛来する姿を描いたことで、明けていく大空の高さや広がりを表現したかったそうです。「緑潤う」は緑の樹々が有る植わっている庭園に霞が漂っていて夢を見ているような気分になってしまいました。第二会場では森田沙伊の「ポピー」が有り鮮烈な赤い花の色合いに打たれました。山口蓬来の「梅雨晴」は紫陽花の花の青を定着したものでその美しさに感動したものでした。山種美術館日本画の美しさを良く知る美術館展で今までには裏切られたことは有りません。