朝の起き抜けの時間は共同研究の論文を手直ししました。

takuzemi2014-12-27

 朝の起き抜けの時間は共同研究の論文を手直ししました。夏目漱石の作品はテクスト相互間作用を利用した作品だったこと、また夏目漱石の作品は遊戯性を巧みに利用したことも語りました。オープンエンディングの作品が数多く有ることも語りました。それから漱石の女性像に目をやると、ロマンティスト漱石とリアリスト漱石の対立が浮き彫りになることも語りました。ハイデッガーの言う「不気味なもの」と言う言葉も考えてみました。それは「自分がなぜここにいるのか、何のためにここにいるのか分からない状態」なのです。「生の無根拠性」と言い換えられるものですね。
 二時間ほど論文に掛かり切りになったので、八時過ぎに家を出て別所沼まで散歩に出掛けました。この時間帯は通勤客や通学生の姿は見られません。「花と緑の散歩道」は閑散としています。花が無い季節なのですが、ピラカンサスの赤い実が目を楽しませてくれました。いつものように埼玉県原爆死没者慰霊の碑に合掌しました。それから別所沼弁財天に賽銭を入れて柏手を打ちました。公園を管理する人々がメタセコイアの落ち葉を掃き清めでいました。きりが無い作業だと思ったことでした。可愛い少女が二人で組んでバトミントンを楽しんでいました。土曜なのでお休みの父親が子供を散歩させていました。
 別所沼から帰って家人の勧めに従って、近くのスーパーマーケットで、卵、スタイル・フリー、ビアソーセージ3個も買っておきました。純水を6リットル求めておきました。書斎に閉じ篭もってしばらく上橋菜穂子さんの『闇の守り人』(新潮文庫)を読んでおきました。短槍使いの女用心棒バルサが活躍する物語です。