午後はブリヂストン美術館で「ウィレム・デ・クーニング展」を観賞しました。

 午後はブリヂストン美術館で「ウィレム・デ・クーニング展」を観賞しました。二階に上がるとシャルル・デスピオの「クラ=クラ」やオーギュスト・ロダンの「青銅時代」などの彫刻が有り楽しめます。同じ作者の「考える人」も有るのですが国立西洋美術館を訪問している私には小粒な作品で迫力が感じられません。会場の入ると作者の渋い顔をしたポートレートが有ります。意志が強そうな印象を受けました。「マリリン・モンローの習作」が有り、抽象画の作品です。金髪で大きな眼をした顔は判別できるのですが、首から下は何のことか分かりません。全てが色彩の乱舞で統一されています。「女」も同様の色彩の反乱ですね。「歌う女」は真っ赤な髪だけが目立ちます。大きなお腹をしているのが面白かったですね。ブリジストン美術館コレクション「セザンヌキュビスムから抽象美術の部屋へ」入るとエドゥアール・マネの「オペラ座仮装舞踏会」などが楽しめます。こちらは具象表現なので分かりやすくて助かります。ポール・セザンヌの「帽子を被った自画像」が有り清らかな眼が印象に残りました。クロード・モネの「黄昏、ヴェネツィア」は沈む夕日の中に灯台が一つ佇んでいます。灯台も孤独を感じているのだろうと思ったことでした。アンリ・ミショーの「無題」が有り詩人の余技ではないユーモアを感じたものでした。ギュスターヴ・カイユボットの「ピアノを弾く若い男」はその端正な姿に打たれます。楽譜を広げてピアノに向う男の横顔は何度見ても飽きることが有りません。ピエール・オーギュスト・ルノワールの「すわるジョルジュエット・シャルパンティエ嬢」は可憐な姿です。藤島武二の「黒扇」も端正な作品です。大好きな作品群を見てブリジストン美術館を後にしました。