午後は国立西洋美術館の常設展を観賞しました。シニアは無料で見学できるので助かります。

 午後は国立西洋美術館の常設展を観賞しました。シニアは無料で見学できるので助かります。ロレンツォ・レオンブルーノ・ダ・マントヴァの「キリストの降誕」は深い宗教性が感じられます。幼児に乳を与えている聖母が描かれていて天使が左端でその光景を見守っています。アドリアン・イーゼンブラントの「玉座の聖母子」も好きな作品です。幼児を膝に乗せて聖母は赤いマントに身を包んでいます。聖母の敬虔そうな表情が際立っていました。ルカス・クラナッハ(父)の「ゲッセマネの祈り」は精密な描写が取られています。画面下の男たちが細かな表情で描写されています。祈りを捧げている男の前の木の上に天使が居るのを知らずに男は祈り続けているらしいのです。ウィリアム・アドルフ・ブーグローの「少女」も私の好きな作品です。つぶらな瞳で唇は赤く、あどけない表情をしています。ギュスターヴ・ドレの「ラ・シエスタ、スペインの思い出」は中央に白っぽい肌をした二人の少年が描かれています。回りを取り囲む人物群は暗い影に沈んでいて二人の少年を引き立てているように思われました。ピエール・オーギュスト・ルノワールの「アルジェリア風のパリの女たち(ハーレム)」は何度眺めても飽きることは有りません。同じ作者の「帽子の女」も好きな作品です。カミーユピサロの「立ち話」も小品ながら田舎の日常を巧みに切り取っています。東京国立博物館の総合文化展を観賞しました。第一室に入ると中国の仏像が展示されています。首のない如来座像が何とも神秘的です。地下に降りると象の頭に人間のからだを持つガネーシャ座像が見られます。ガネーシャとの再会を祝福して自宅に帰りました。(写真はガネーシャ座像です。)