午後は三菱一号館美術館で「ボストン美術館ミレー展」を観賞しました。

 午後は三菱一号館美術館で「ボストン美術館ミレー展」を観賞しました。展示室に入るとジャン=フランソワ・ミレーの自画像が有り黒い服を着て顎鬚も生やしています。神経質そうな表情で繊細な神経を思わせました。妻の「ポーリーヌ=ヴィジニー・オノの肖像画」が有って精気に満ちた瞳に救われた気分になりました。ウジェーヌ・シャリの「ゴルジュ・オ・ルー(オオカミ渓谷)を行く画家」は孤独な画家が一人で森の中を歩いています。深い孤独感を感じたものでした。クロード・モネの「森のはずれの薪拾い」はあっけらかんとした作品です。雑木林を背景にして薪を拾っている男が二人見えます。ジャン・バティスト・カミーユ・コローの「花輪を編む若い女」は幼い顔をした女が花輪を編んでいる光景で髪は長く茶色のスカートを履いています。コンスタンス・トロワイヨンの「罠にかかったキツネ」は痛まししたい感じがします。前足を罠に捉えられて、大きな口を開けて嘆いています。ジャン=フランソワ・ミレーの「羊飼いの娘」は素朴な絵で羊が遠景に一匹居て羊飼いの娘が近景に居るだけで他には何も付け加えて有りません。ジャン=フランソワ・ミレーの「種まく人」はパネルに寄ると質素な身なりをした男性が大地に力強く足を踏み出して種をまいている光景で、働く農民の現実を捉えています。この作品には力強さを感じたものでした。黒田清輝の「摘草」や浅井忠の「花畠」や和田栄作の「春日山麓」などの日本人の作品が有り心が和らぎました。オルディン・ルドンの「グラン・ブーケ(大きな花束)は幻想的な作品です。赤や黄の色彩の乱舞に打たれたものでした。この三菱一号館美術館は煉瓦造りの建物で床もしっかりした木材で造られていて好きな美術館です。