3限の「ヨーロッパの文学」では「王は踊る」を観賞しました。

 11時32分の東京行きで移動を開始しました。車中では座席を確保できたので、岩佐倫太郎君の『印象派琳派がわかれば絵画が分かる』(舵社)を読みました。「はじめに」の一文「美術体験は大げさにいうと、個人としてのよみがえりを図ることですから。僕は絵を見て個人が解放や癒しを得ることが、美術体験の価値ではないかと考えています。」と有り深い共感を感じたものでした。
 3限の「ヨーロッパの文学」では「王は踊る」を観賞しました。ボリス・テラル演じる音楽家のリュリが脚を斬られそうになる場面から始まります。イタリアから来たリュリはフランス人の偏見と戦うのですが、それでも笑い物にされてしまいます。小さなルイが「リュリの音楽は幸福を齎してくれると」援助の言葉を与えます。花火に合わせて国王が踊りを踊る場面も有り荘厳さが極まります。ブノワ・マジメルがルイ16世を演じる場面が出てくるのが上演開始25分後で、やっと出てきたかと思いました。ベルサイユ宮殿を造るために自然を屈伏させると国王が叫ぶ場面も有ります。ルイ16世が沼に落ちて高熱が出て死にかける場面も有り、観客ははらはらします。リュリがバイオリンを弾いて国王が復活する場面も有りました。
 4限のフランス語6では交換留学生のブラッドリー・ジョン君とルール・カロリーネさんと『星の王子さま』を原書で読みました。カロリーネさんは帰国してしばらく実家で過ごしてきたらしいのですね。キツネとの別れの場面を読みました。「さよなら。じゃあ、秘密を教えてあげよう。とてもかんたんだよ。心で見なくちゃ、ものは良く見えない。大切なものは目には見えないんだよ」と重要なテーマが語られました。フェルメールの絵画を紹介するDVDを観て授業を終えました。(写真は沼影観音堂六地蔵です。)