いつものように地下の貯蔵室にごみを捨ててから、ホールで新聞を取って自室に戻ります。

takuzemi2015-01-10

 いつものように地下の貯蔵室にごみを捨ててから、ホールで新聞を取って自室に戻ります。「しつもん! ドラえもん」の質問はなら編で「天皇の住まいや役所が建ち並ぶ都が710年、奈良につくられた。なんと呼ばれている?」と有って歴史に弱い私にはさっぱり分かりません。新聞を開いて答えを探してみたら平城京と有って納得したものでした。単語は知っているのですが、なかなか出てこないものなのですね。
 7時30分に家を出て散歩に出掛けました。先ずはパワースポットの沼影観音堂を訪問しました。先客が居て銅鑼を叩いてお賽銭を上げていました。丁寧なお辞儀にも感心したものでした。私も彼に倣って銅鑼を叩いて賽銭を上げました。それから武蔵浦和の駅まで引き返して別所沼を訪れました。「花と緑の散歩道」は土曜日と有って閑散としています。別所沼に着いてみたらランニングやウォーキングを楽しむ市民が大勢居ました。それから埼玉県原爆死没者慰霊の碑に合掌し、別所沼弁財天に賽銭を入れて柏手を打っておきました。
 別所沼から帰って書斎に閉じ篭もってしばらく私の研究室から持ち帰った『林達夫著作集1』(平凡社)を読みました。「歌舞伎劇に関するある考察」では「「土」に対する愛着は人間の本能である。われわれは日本人の血を享けて生まれたるが故に、本当にこの日本の国土と文物とを愛さずにはいられない。」と言う言葉で始まるのですが、単なる伝統回帰ではなく、結論は次のように締め括られています。「歌舞伎劇はわれわれを徳川時代につなぐ唯一の橋梁である。(中略)わたくしはこれをとくにわたくしのうちの歌舞伎劇を愛せむとする心にむかって言いたいとおもう。」と有り歌舞伎劇の全面否定が結論でした。