午後は山種美実館を訪問して「東山魁夷と日本の四季」展を観賞しました。

 QB-HOUSEで散髪をしてきました。今日は平日割引が無効なので1080円を支払って頭を刈って貰いました。スタッフの渡辺さんが愛嬌が良く腕前も確かなので安心して散髪をして貰いました。散髪をしてもらう間に先輩の大竹直さんを思い出しました。「一日幸せになりたければ散髪に行け」と言っていて納得したものでした。私の下宿にやって来てギターの練習を長々と付き合ってくれたことも有りました。
 4年の私のゼミ生のNさんから「オスカー・ワイルドの『サロメ』論」を預かっています。視点の分析が細かく書き込まれていて面白いですね。月の効用や他のサロメ像との相違点にも触れて有り、参考文献もしっかりしていて完成度の高い作品でした。
 午後は山種美実館を訪問して「東山魁夷と日本の四季」展を観賞しました。会場に入ると「白い嶺」が有り山々が雪に覆われています。寒々とした光景が拡がっています。「樹根」は榕樹の根を描いたものでパネルには「逞しい生命力に打たれたと書いて有りました。「月いづ」は雑木林の向こうから丸い月が浮かんでいる風景で月の下が少しだけ雑木林に隠れているので奥床しいと思いました。「沼のスケッチ」のパネルには「スケッチには終始一貫して私の生地が出ている。それはそのまま私の心の遍歴を語るものであり、時々見失い勝ちになる私自身を示す道標でもある。」と書いて有りました。「春を呼ぶ丘」は畑の中を白馬が一頭居るだけで向こうには雑木林が拡がっています。パネルには「白い馬は私の心に内在している象徴であることは間違いない。心の祈りとでもいうべきものであろうか。」と記されていて東山魁夷が詩人の才能を併せ持っていることを感じたものでした。