パナソニック汐留ミュージアムを訪問して「パスキン展」を観賞してきました。

 パナソニック汐留ミュージアムを訪問して「パスキン展」を観賞してきました。「ミュンヘンの少女」が有り幼い表情に魅せられました。「チョコレート」は若い女の肖像で、赤い格子縞の布を掛けたテーブルには様々な食品が置いてあります。「酔ったナポレオン」は幼いナポレオンが酔って頬を赤くしていて、傍らには二人の少女が居ます。テーブルには酒器のようなものが置いてあります。ジュール・パスキンはユーモアを解する人間だったのだと、この時気付きました。「立っている裸婦」は顔は全く描かれていなくて性器が黒く塗り潰されているだけで乱暴な作品でした。「エルミーヌ・ダヴィッドの肖像」は硬い感じの表情を浮かべた夫人像で手を組んでいて、怖そうな印象を受けました。「女学生」はなかなか良い作品で、黒いドレスに身を包んだ女学生がソファーに凭れて脚を組んで座っています。貞淑そうな姿に打たれました。「モデル」は裸の女がベッドの上に横たわっている構図で、股も開いています。ふしだらな感じを受けたものでした。「美しいクレオールの女性」は三人の少女が描かれている絵画で激しい感情を持っていることが画面から伝わってきました。「青い眼の女」は瞳だけが青くて髪もぼさぼさに伸びていて胸も露わです。腹部を白い布で隠しているのが救いでしょうか。「少女−−幼い踊り子」は舞台衣装を身に付けて緊張した面持ちで立っています。「祝宴」は様々な食品が乗っている皿が手前に有り背後には祝宴を待つ人々がテーブルに向って腰掛けています。そこはかとないユーモアを感じたものでした。「二人の眠る少女」はどう言ったら良いでしょうか。二人の少女がベッドで眠っているだけの絵なのですが、ジュール・パスキンの愛情を感じることができました。「ルオー・ギャラリー」では「孤独なキリスト」、「渇きと怖れの国では」、「大航海に向って」、「飾りの花」などを楽しみました。