東京都美術館を訪問して「新印象派 光と色のドラマ」を観賞しました。

 東京都美術館を訪問して「新印象派 光と色のドラマ」を観賞しました。通常料金は1600円なのですが、シニア料金の1000円調度で観賞できるので嬉しかったですね。先ず会場に入るとクロード・モネの「税官吏の小屋、荒れた海」が有り正しく荒涼とした絵画です。古びた小屋と荒れた海の他には何にも有りません。クロード・モネの「アヴァルの門」は奇岩が門のような形をしている風景で、奇岩の上に家が二軒見えます。カミーュ・ピサロの「ポントワーズのロンデスト家の中庭」は中庭でベンチに座る女性と脇に立つ青い服を着た子供が細かい筆致で描かれています。日常の一齣を捉えることに才能を見せたカミーユピサロの手になった作品です。同じ作者の「暖をとる農婦」や「コラニーの農園」も有り楽しめました。ベルト・モリゾの「ブージヴァルの庭」はバラの花が自由な筆致で表され、流れるような柔らかい雰囲気を醸しています。ジュルジュ・スーラの「セーヌ川、クールルヴォワにて」は点描の作品で一人の夫人が犬を連れて散歩している構図で河にはヨットが浮かんでいて木の幹が濃い影とともに画面全体を引き締めています。ジュルジュ・スーラの「グランド・ジョット島の日曜日の午後」は何度も学生諸君にDVDを利用して紹介したものですが、本物を観るのは初めてで感動したものでした。ジュルジュ・スーラは習作を何度も描いてから本作を描いたことを知り準備が不可欠だと言うことを知りました。ジョルジュ・レメンの「ラ・ユルプのフルマリエ家」は赤い屋根の家が4軒と手前には芝生と樹が見えます。パネルに寄ると補色の効果を用いながら本作を描いたと言うことです。ジョルジュ・モレンの「日没」は夕日を浴びている疲れ切った二人の労働者がシルエットを作っている作っている画面で、二人ともシャベルを持っているのが庶民の辛い労働を思わせました。お土産がどうしても欲しくてジュルジュ・スーラの「セーヌ川、クールルヴォワにて」のA4のファイルを買ってキロに着きました。