フランス語2の試験を終わって、採点に着手しました。

takuzemi2015-01-27

.20150127午前
 いつものように地下の貯蔵室にごみを捨ててから、ホールで新聞を取って自室に戻ります。「しつもん! ドラえもん」の質問は「せかいいさん編」で秋田、青森両県にまたがり、ほとんど人の手が加わっていないブナ林が有名な世界遺産は?」と有り、私にはすぐ分かりましたね。まだ行ったことはないけれど、いつか行ってみたと思っている土地だからです。白神山地は私の憧れの場所であり続けています。解説には「世界遺産部分は約170平方キロで世界遺産の規模の原生的なブナ林がある。1993年に登録された。」と詳しい解説が有りました。それから夏目漱石の『三四郎』を切り抜いてファイルに投げ込んでおきました。「美禰子は鏡の中で三四郎を見た。三四郎は鏡の中で美禰子を見た。三四郎は鏡の中の美禰子を見た。美禰子はにこりと笑った。「いらっしゃい」女の声は後で聞こえた。三四郎は振り向かなければならなかった」と有り鏡の戯れが巧みに利用されています。
 1限は「フランス語2」の試験を実施しました。学生諸君が答案を作成する鉛筆のコツコツと言う音が聞こえて来るばかりで、空気はぴりぴりしています。日頃はリラックスして授業を受けている学生諸君が今日ばかりは緊張しています。その感情が私にも伝わってきて私も緊張してしまいます。45分という短い試験なので何とか我慢が出来そうです。学生の頭数を数えてみたらクラス全員の26名が来てくれていました。試験を実施している間に、雨が上がり晴れ間が見えてきました。有り難い事だと思ったことでした。

.20150127午後
 フランス語2の試験を終わって、採点に着手しました。固有名詞のアントワーヌがアンソニーになっていたり、地名のマルセイユがマーシャルになっていたりと、目茶苦茶でした。それでも100点満点を取る3人ほど居ました。良く勉強した学生だと思いました。
 午後は国立新美術館の当洋館を訪問しました。二階に上がるとプリンプペスタのミイラが眠っています。先ず国立博物館の東洋館に入ると中国の仏像が展示されてありまます。如来三尊立像、如来椅像は首が無く、どんなお顔だったのかが忍ばれます。宝慶寺石仏群は大量な仏像で如来三尊などが楽しめます。首だけの菩薩頭部がにこやかな顔で笑っています。セメクト女神像、雌ライオンの頭を持った女性像で表されている女神などが並んでいます。4階に上がると中国文明のはじまりが有り壺や土器などが並べてあります。三彩駱駝は彩りを良く付けた駱駝で、主人が死ぬと一緒に墓に埋められたと言うことです。地下に降りるとお馴染みの「ガネーシャ座像」が現れます。ガネーシャ座像はヒンドゥー教シヴァ神の子であり、あらゆる富と知恵、そしてあらゆる障害を除く神として信仰を集めたそうです。銅鼓と言うものが有り、パネルを見たら農耕儀礼などの社会的に重要な場面で銅鼓を演奏する少数民族がいるそうで、銅鼓は紀元前500年まで遡る。帰宅して熊倉千之先生の『漱石の変身』を読みました。「クライマックス・シーンとは主人公がそれまでの普通の人から新しい人(違った人間)に生まれ変わる、いわゆる「変身」場面のことで、ほぼ作品の終わり近くに終わり近くに置かれています。」と有り納得したものでした。(写真はガネーシャ座像です。)