いつものように地下の貯蔵室にごみを捨ててから、ホールで新聞を取って自室に戻ります。

takuzemi2015-01-30

 いつものように地下の貯蔵室にごみを捨ててから、ホールで新聞を取って自室に戻ります。「しつもん! ドラえもん」の質問は「せかいいさん編」で「アルゼンチンとブラジルの国境にまたがるイグアス国立公園は何で有名かな?」と有り「イグアス国立公園」と言う名前も聞いたことも有りません。新聞を開いて答えを探したら「滝(イグアスの滝)」と有って「最大落差約80メートルで、イグアスは「壮大な水」という意味。北アメリカのナイアガラの滝、アフリカのビクトリアの滝とともに坂井三大瀑布といわれるよ。」と詳しい解説が有りました。それから夏目漱石の『三四郎』を切り抜いてファイルに投げ込んでおきました。「長い間外国を旅行して歩いた兄妹の画が沢山ある。双方とも同じ姓で、しかも一つ所に並べて掛けてある。美禰子はその一枚の前に留まった。(中略)「兄さんの方がよほど旨いようですね。三四郎にはこの意味が通じなかった。「兄さんとは……」「この画は兄さんのでしょう」「誰の?」美禰子は不思議そうな顔をして、三四郎を見た。」と有り三四郎の訳の分からなさが暴露されます。
 朝から冷たい粉雪が降っています。散歩にも出掛けられず、停滞するしか有りません。昼頃に「多文化理解概論」と「ヨーロッパの文学」のレポートの整理が終わる筈なので早めの昼食を済ませてから大学に行こうと思っています。それまでは書斎に閉じ篭もって昨日、研究室の本棚から持ち帰った『林達夫著作集』(平凡社)を読むつもりです。第6巻の「書籍の周囲」には「上品な笑い 健康な笑い」と言うエッセーが収められていてハインリッヒ・ハイネの献辞が付けられています。「そうした夜な夜な、ぼくはしばしば退屈におそわれた、また恐怖にも−−阿呆だけが怖いもの知らずさ−−ぼくはそいつを追い払うために、口笛を吹いて風刺詩の不敵な韻律をかなでた。」と有り繊細な精神を感じたものでした。