家人の作ってくれた昼食を食べてから「多文化理解概論」と「ヨーロッパの文学」のレポートを取りに行きました。

 家人の作ってくれた昼食を食べてから「多文化理解概論」と「ヨーロッパの文学」のレポートを取りに行きました。雪が降っていてさむかったですね。11時32分の東京行きに飛び乗って文教大学に向かいました。日文科の発表会に多文化理解コースを代表して寺山さんが出ることを引き受けてくれたのが嬉しかったですね。同僚の山川先生と嬉しがったものでした。題目は「萩原朔太郎論−朔太郎の色彩」と言うもので『月に吠える』や『青猫』などに出てくる色彩のことを詳細に分析しています。なかなか手の込んだ作品で日文科の先生方の鋭い質問にも十分耐えられるものと思っています。無事に「多文化理解概論」と「ヨーロッパの文学」のレポートを持ち帰りました。手の付けやすい3年生のゼミから採点を始めました。Aさんの論文は「シンデレラ−−グリム童話とペローの童話の比較−−」と題したもので『サンドリヨン』は継子が家の辛い仕事ばかりさせられ、台所の灰の上に座っているので(中略)ドイツではグリム兄弟が、その口伝え童話集の中にサンドリヨン(灰かぶり)とよばれれる。と有りました。Sさんの論文は「絵本作家・エドワードゴーリーについて」で「道徳や倫理観を冷徹に押しやったナンセンスな、あるいは残酷で不条理に満ちた世界観と、徹底して韻を踏んだ言語表現で醸し出される深い寓意性、そしてごく細い線で執拗に描かれたモノクロームの質感のイラストにおける高い芸術性が、「大人のための絵本」として世界各国で熱心な称賛と指示を受けている。」と有りなかなか文体も見事だと思ったものでした。K君の論文は「フランス文学」と題したものでモラリストのとは辞書的な意味だと、「道徳的な人、まじめな人、道徳家」、などの意味がある。文学者としてのモラリストとしては、「人間の生き方を洞察・探求し、断章形式や箴言のような非連続的な文章で綴り続けた人の総称。」主に16世紀から18世紀に掛けてフランス語圏の思想家を指して使われることが多い。」と有り良く纏めてあるものだと思いました。